“まち”とつながる|「まちの保健室」での学び
まちの保健室
大学から地域へ飛び出して健康維持に応える
誰でも気軽に来られる健康相談と交流の場

「まちの保健室」は、教員と学生、地域のボランティアが協力して取り組む、健康相談と交流の場です。学校の保健室のように誰でも気軽に来られて、学生や来られた方たちとおしゃべりをしながら血圧や骨密度などの測定を行い、健康チェックや日ごろ気になることを相談いただけます。
毎月第3水曜日に本学の交流ホールで、または週末に地区公民館などで実施するほか、母子・父子を対象とした開催もあります。
交流を通じ、地域の看護者としての自覚とスキルをみがく
■地域の健康づくりの場に参加し、「地域に向き合い、寄り添う力」を育む
地域の方の健康づくりの場であり、“いきがい( 生きがい・行きがい)”の場となることをねざす「まちの保健室」は学生にとっては学びの教室でもあります。1 年生から4 年生まで、それぞれの学年の学習状況に応じて、経験を積み上げながら展開していきます。地域で暮らす方の日頃の生活を知り、健康についてともに考え、専門職としての看護職の支援のありかたを深く考えていきます。そのなかで地域の方と交流し、コミュニケーション力も磨いていきます。「まちの保健室」での経験は、「地域に向き合い、寄り添う力」を育み、卒業後の看護職としての未来につながっていきます。
基盤看護学領域 教授 古都 昌子
地域の方との関わり方を学ばせていただいています
■看護学科 Fさん(島根県出身)
私は将来、帰郷して地元の在宅医療に携わりたいと考えています。そのとき、地域の方がどんな暮らしをされて、どういう健康意識を持ち、何を求めておられるかを知ることが大切になります。「まちの保健室」では、そうした地域の方との関わり方を学ばせていただいています。今後はさまざまな世代の方の話を聞いて、健康意識の違いを考えたいと思います。
高齢者の方と交流し「五感で感じる看護」を体感
■看護学科 Aさん(鳥取県出身)
これまで、祖母のほかに高齢の方と会話する機会はあまりありませんでした。「まちの保健室」に参加して、高齢の方の知識の豊富さや、健康意識の高さにおどろきました。看護の授業で習った「患者さんを五感で感じる」ことを体験的に学ばせていただいていると感じます。一緒に参加した上級生を見習いながら、会話も技術ももっと磨きたいと思います。
「まちの保健室〈拠点型〉」開催実績

鳥取看護大学1階交流ホールで毎月第3水曜日に実施する拠点型に加え、公民館などで行う準拠点型、地域の催事などに出向くイベント型があります。
主なプログラム
- 健康相談、骨密度測定、身長・体重測定、血管年齢測定、体脂肪測定、血圧測定、肌年齢測定、もの忘れチェック など
2020年度 健康ミニ講話のテーマ
- 4月/新型コロナウィルス感染症拡大防止のため開催中止
- 5月/みんなでロコモ予防
- 6月/災害時、倒れている人をみかけたら
- 7月/夏の上手な過ごし方
- 8月/日本人の食事摂取基準とは
- 9月/老いの幸せ
- 10月/夜間頻尿は長生きの勲章
- 11月/知って得する! みんなで糖尿病予防
- 12月/みんなで楽しく歌いましょう♪
- 1月/子育ては自分育て -育児・育自-
- 2月/休養&睡眠からの健康づくり
まめんなかえ師範塾
地域の健康づくりリーダーとともに「まちの保健室」に取り組みます!

鳥取看護大学では、地域貢献活動として、県内各地で健康づくりを行うリーダーを養成する「まめんなかえ師範塾」を開講しています。この研修を修了した「まめんなかえ師範塾生」の活動のフィールドのひとつが、「まちの保健室」です。学生は、年齢や経歴がさまざまな地域の方々とともに、スタッフとして「まちの保健室」活動に取り組む体験をとおして、コミュニケーション力を高め、地域理解を深めていきます。