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[近田学長通信vol.11] 卒業生に感謝 ~活用しています 寄贈のストレッチャーを

防災訓練
平成31年3月に第一期生卒業生から寄贈いただいた担架付きストレッチャーを、この11月に消防防災サークルの学生とともに、倉吉消防署員の指導下で担架の組み立てや負傷者の搬送手順などを学び、防災訓練の一環として活用しました。この寄贈に込められた一期生のさまざまな想いを馳せながら、写真に見るようなデモストレーションに参加して、改めて感謝の意を表したくなった次第です。真にありがとうございました。併せて、防災・減災に関する最近の動向を記しておきます。
防災力向上への意識を高めることは、看護職にとっても喫緊の課題です。地球温暖化現象は進む一方で、身近な場所で危機的な状況が多発しています。これからは、どこででも頻繁に風水害などが発生すると予想されます。よって、各地域において自助・共助による防災活動が求められてきています。各都道府県では「防災士」の養成が進んでいますが、鳥取県は防災士数903名、ちなみに岡山県2,682名・広島県3,821名(2019年10月)と、まだ少ない状況です。
看護界では、今まで被災地に出向く医療支援や健康生活支援、および衛生環境を整える支援などの活動をしてきましたが、近年は看護職者が住まう生活圏内で活動する「まちの減災ナース」の必要性が論議されています。「防災士」と同じ指向だと思われますが、自主防災組織や市町村行政担当者と連携し、地域住民とともに保健・福祉分野に特化した要配慮者に関わることが期待されています。現在のところ、「まちの減災ナース」指導者26名が誕生したばかりと聞いており、これからは認証制度および各地での養成体制が進んでいくでしょう。情報を得て、新たな役割に挑戦してみてください。
鳥取看護大学
学長 近田 敬子
(2019年12月9日掲載)

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