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[近田学長通信vol.1]「地域とともに歩む」ことの意味

在宅ホスピスを推進されている徳永進先生の「心のくすり箱」(岩波現代文庫 p.136)の本を読んでいた。その中で次のような詩に出会った。

Don’t walk in front of me (私の前を歩かないで).
I may not follow (ついていけないかも知れないから).
Don’t walk behind me (私の後ろを歩かないで).
I may not lead (引っ張ってあげられないかも知れないから).
Walk beside me
(一緒に歩いてほしいの).
And just be my friend (そして、ともだちになって).

この詩を詠みながら思い描いたのは、本学の教育目標の「地域とともに歩む」ことの真の意味を言い当てているのではないかということである。地域貢献として展開している「まちの保健室」において、地域に役立つ活動がしたい思いで、ややもすると住民や関係者のみなさまの前を歩こうとしているのではないだろうか。あるいは後ろから押し上げようとがんばっているのかもしれない。ともに歩むことの本質は、ともだち的(親密)になって「まちの保健室」活動を推進することを示唆している言葉と受け止めた。胸に手を当てて、しっかりと考えてみたい。



鳥取看護大学
学長 近田 敬子
(2019年7月8日掲載)

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